PLAY THE DANCE

PLAY THE TALK 〜トラックス10周年記念公演×MIYA〜

2016.10.05 (Wed)

  • INTERVIEW

PLAY THE TALK 〜トラックス10周年記念公演×MIYA〜


様々なダンスイベントオーガナイザーにイベントの主旨、想いを中心にインタビューを敢行。ラフに、自然なインタビューで様々な話を聞き出すのがPLAY THE TALK。第4弾となる今回は旭川でトラックスストリートダンススタジオ宮崎を10年前に立ち上げ、旭川のダンスシーンを支え続けてきた「MIYA」にu-dai.がインタビュー。旭川で培ってきた独自のダンスへの想いを語る。


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「まずは旭川で誰でも自由にダンスが出来る環境を作りたかった。」

u-dai.(以下 u)>舞台一週間前の忙しい時期に失礼いたします。今日はよろしくお願いします。

MIYA(以下 M)>なんもですよ。こちらこそわざわざありがとね。よろしく~!

u>まず初めに、トラックスストリートダンススタジオ宮崎を立ち上げた経緯、きっかけを教えて下さい。

M>小学生くらいから独学で踊ってたんだけど、高校生になって仲間と一緒に人前で踊りたいと思った時に、旭川にダンスを習える環境が無くて、夜の先輩とかに気に入られないと教えてもらえない状況だったんだよね笑。だから、まずは誰でも自由にダンスを楽しめる環境を作りたかった。っていうのが大きいな。

u>そして10年前にトラックスを立ち上げたんですね。

M>実はトラックスっていうのは最初旭川の仲間と作ってたBBOY TEAMの名前なんだよね。あれから10年たった今、誰でも自由にダンスができる環境はみんなで作れたかな。その当時の仲間は今でも仲が良いんだけど、時を経てそれぞれの道を歩みだし、たまたま教えるのが好きだった自分はダンスを教えるっていうことを続けてる感じだね。


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「自分たちだけじゃなく、地元の自治体とか行政の方と協力してやっていくのが大切だと思うんだよね。」

u>そうだったんですね。10年という節目ですが、今後の展望とか考えたりしてますか?

M>う~~ん、これは言っちゃっていいのかな笑

u>全然、答えれる範囲で構いませんよ笑

M>うん。今ってどうしても個人間でのお金のやり取りが多いじゃない?でもそれって限界があって、ちょっと頭打ちかなと思ってる。だからちょっと考え方を変えて、地元の自治体とか行政の方と協力してやっていくのが大切だと思うんだよね。そういう仕事を自分が構築して後輩のダンサーに振っていくというビジョンは結構前から実は考えてて、今、実行してる真っ最中なんだよね。

u>最近は北海道全土でも、そういう仕事が増えてきてますよね。

M>うん。ただ、増えてはいるけど、やっぱり少しずつなんだよね。行政の人のタイミングだったり個人間の繋がりで一個一個増えて行くっていうのが多いから、やっぱり続けるってことが大事なんだなぁと実感してるよ。

u>すごく共感します。そういう話好きです笑

M>まあ、でも昔からHIP HOPが好きでダンスしてるから、どっかに「魂までは売らないぞ!」っていう気持ちはあるけどね笑

u>笑。それもわかります。


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「ダンスの文化的な要素とスポーツ的な要素の「バランス」を重視してる。」

M>文化とスポーツって真逆だなって最近すごく感じてて、ダンスでもHIP HOPカルチャーとか舞台芸術っていう文化という面に比べて、ダンスバトルを競技としてやってるのってスポーツに近い印象。みんながバトルばっかりになった時にバトルばっかりだと絶対良くない!って言ってきたんだけど、最近はバトルに全くでない人が注目されてたりするのもあって、そういう人はちょっとスポーツマンシップというか、お互いに応援し合うとか仲間意識の精神がなかったりするんだよね。だから、自分がスタジオ的な方針としてはダンスの文化的な要素とスポーツ的な要素の「バランス」を重視してる。自分が大事にしてる方を持つのは大切だけど、どっちかだけに偏ると良くないし、それぞれの自分の中で共存していけるような環境づくりを目指したいね。

u>すごい、その通りですね。僕らも両面を見て動いてはいるんですが、最近のダンスに感じてることとしては同じ意見ですね。最近のバトルの現場とかでは特に出場者と来場者のバランスも結構考えどころかな~と思ってます。観るのも含めて全部楽しむっていう感覚を大切にやっていきたいです。

M>ダンスは楽しもうとすれば楽しめるっていう文化だと思うしね。楽屋に引きこもってたらなんにも産まれないよってこと笑。

u>あ、でも北海道って全国的には比較的楽しもうってするダンサーが多いかなと感じてるんですが、そこはどうですかね?

M>北海道のダンサーってカッコイイ人多いと思うんだよね。結果出してる出してないに関わらず。貫いてるというか、自分の価値観を沢山持ってる人が多いと思う。だから自分も自信を持ってそういうところを伝えていきたいんだ。

u>そうですね~。またまた同意です。


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「今回の舞台は「俺そのもの」です笑。」

u>それでは、いよいよ迫ってきましたトラックス10周年記念公演にかける想い、見どころを教えてください。

M>バタバタ10年やってきたから、バタバタやりきります笑。
まんま、俺の10年みたいなところがあって、これもいーね、あれもいーねっていう感じかな。演出でこれがヤバい!っていう舞台ではないと思うけど、各作品のチームワークと俺の10年がギッシリ詰まってます!そこを是非沢山の人に見ていただきたいです。

u>10年もやってて変に固執しないで、過去にとらわれないで新しいものを受け入れてやるって中々出来ないですよね。

M>そう。なんか、こだわらないというこだわりがあるね笑。もう一度強く言いますと、今回の舞台は「俺そのもの」です笑。

u>どんどん観たくなりますね笑。それでは最後の質問です。あなたにとっての現時点でのダンスの遊び方を教えて下さい。

M>どこでも踊ります笑なんかもう、どこでも。自分の子供とも遊びながら踊るし、たまにしか行けないけどクラブに行ける時は汗だくで踊っちゃうし、ホント場所とかじゃなくどこでも踊ります笑

u>最高ですね!一週間前の忙しい中、ありがとうございました。10/9(日)の発表会成功をお祈りしてます。

M>ありがとう。もう一踏ん張り。

u>それにしても10年は長いですね。

M>長いね〜。あっという間っていう感覚もあるけど、やっぱ振り返ったら長いわ。子供達の昔の写真とか見てたら感動するもんね笑。

u>それでは今回も最後に恒例の一曲。Jidenna/Classic Manでお別れです!

□INTERVIEW:MIYA(TRACKS)

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・2013年春夏TOKYO GIRLS COLLECTION 振付サポート
・MINMIfeat.湘南乃風「さくら~永遠」ミュージックビデオ振付アシスタント・出演
・NHK「クラブサンセット」出演
・ダンスコンテスト「コンプリートウェイ」優勝 他

<SNS>
Facebook:https://www.facebook.com/yoshiyuki.miyazaki
<OFFICIAL WEBSITE>
http://tracks-sds.com
<トラックスストリートダンス宮崎10周年記念公演>
http://play-the-dance.com/calendar/トラックスストリートダンススタジオ宮崎10周/

□INTERVIEWER: u-dai.(U.S.H/KING PRO.)
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3 歳の頃から札幌のミュージカル劇団「劇団フルーツバスケット」にて演技、歌、ダンスを学ぶ。 そこで培った「演技力 ( 表現力 )、エンターテインメント性」を武器に市内、 道内のダンスコンテストで数々の入賞歴を持つ。 北海道をこよなく愛するチーム「U.S.H(U/ 生まれも、S/ 育ちも、H/ 北海道の頭文字 )」を結成。
札幌市内、北海道内で「ダンス」という共通言語をもとに 2 歳半~70 代 ( 親子レッスン含む ) と 幅広い年齢層へ向けダンスの楽しさを伝えている。 2012 年~2013 年にかけてストリートダンスの発祥地、ニューヨークへ単身渡米。 以降、本場の地で受けた刺激を北海道のストリートダンスシーンへ発信している。 1ジャンルに固執することのない、エンターテイメントフリースタイラー。
現在、KING PRO.に在籍。KING、リトルキングのオーガナイズやHTB「イチオシモーニング」でのONちゃんダンスの振り付け・監修を担当している。

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