PLAY THE TALK〜BIG SOUL10×RIKIYA〜

2016.09.05 (Mon)

INTERVIEW

様々なダンスイベントオーガナイザーにイベントの主旨、想いを中心にインタビューを敢行。ラフに、自然なインタビューで様々な話を聞き出すのがPLAY THE TALK。今回は2006年よりストリートダンススタジオ「SOULWAVE STREET DANCE STUDIO」を立ち上げ、今回10周年のイベント「BIG SOUL10」を主催する北海道の重鎮ダンサー「RIKIYA」がスタジオに対する想いや北海道のダンスシーンの未来、さらにはイベントの内容をゆらりビールを片手にMAMEと共に語る。

「自分にとって、ダンサーとしてターニングポイントは３０歳だったんだよね。」

MAME（以下/M）：まず初めに10年前SOUL WAVE（以下SW）を立ち上げた頃の想いからお聞かせください。

RIKIYA（以下/R）：そうだね、当時の想いとしては50歳がダンスを現役でバリバリにやっていける限界なんじゃないかなと思ってたんだ。だから若いうちに、具体的には30歳くらいで城（スタジオ）を作って後輩を真から育てて、みんなで食っていければいいなと思ったのがきっかけかな。

M：30歳というのがターニングポイントだったんですね。

R：そう。40歳じゃちょっと遅いと思ったんだよな～笑

M：その後、色んなことがあったと思うんですが、心境的にはどのように変化していきましたか？

R：そうだな…もうちょっとやらなくても良かったんじゃないかと思ったね笑

M：マジすか！！笑その回答は全然予想してなかったです。

R：正直、スタジオを始めてからこの歳まで10年間、レッスンの本数が変わってないんだよね。城を持つというのがそれだけリスキーだということ。実際、自分一人でやってた方が全然リッチにはなれたよね笑。でも、自分一人で満足するんじゃなくて、仲間に仕事を振ったり、ダンスで食える奴を少しでも増やしていけるようになったのはスタジオをやった意味としてデカイね。

M：最近、ダンス関係の仕事も色々と増えてきましたよね。

R：そうだね。その点では城（スタジオ）を維持すると信用が増して、仕事が増えて、仲間が増えるというのが最大の利点だね。しっかりと仕事してくれるダンサーがいて今のSWは成り立ってるから、いい感じかな。

「例えば、月謝制度は生徒にもインストラクターにも良い相乗効果をもたらせると思う。」

M：そんなSWですが、今後の展望を少しだけ教えてください。

R：今、動き始めてるのはダンスの価値上げだね。一人一人のインストラクターの単価を上げたい。例えば最近、SWは月謝制度に切り替えたんだよね。最初は理解されにくいかもしれないけど月謝で毎週確実にレッスンに通うことによってスキルも磨かれるし、辞めにくくもなる。

M：以前は完全チケット制でしたもね。

R：北海道は冬がキツイじゃん。寒いし笑。でも月謝制にすることで、受ける方は継続してレッスンを受ける。その方が絶対に力になるし、インストラクターも安定すると自身のダンスを鍛錬できるという相乗効果がある。これが本当に大事だね。あと、小中学校とかをボランティアで回ってダンスレッスンを今やってるんだけど、これは今後もやり続けたいことだな。

M：今は本当にストリートダンスをやりたい子供たちも多いっすもんね。

また、1,2年前に話題になったプロダンスリーグ（DANCE LEAGUE※１）に関しては現状どうでしょう？
※１）日本のダンス界の重鎮が集い、2015年に発足した実行委員会。スタート時には北海道、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、四国、福岡、沖縄にチームが結成され、将来的には更にその地域を増やして行く予定。またプロリーグだけではなく、全国のダンサーを対象としたダンスリーガー登録、全国のイベントを対象とした共通ポイントの設置を行い、全ダンサー、全イベントを応援していく。RIKIYAは北海道代表として参加している。

R：今、確実に動いてるんだよ。水面下だけどね。まだ詳しくは言えないんだけど、ダンスのプロリーグを立ち上げようって話だから、ダンサーはもちろん、デザイン、音楽、セミリーグ、学生団体、リトルリーグとかそのスタッフ関係全ての人に様々な場所で影響していくと思うね。

「『THA BLUE HERB』『B.I.G. JOE』『LIL’ J』は昔から心底好きなアーティスト。今も色褪せ無くやっぱりかっこいい。」

M：多方面で展望があると思うんですが、SWの最大の特色はどこですか？

R：まずは、この環境だよね。隣に「ROOTS」という老舗のレコ屋があって、さらにレッスンもアナログレコードで出来るというのが一番の拘りかな。本来のストリートダンス、 HIP HOPのベーシックだと思うんだけど、今の時代としてはちょっとマニアックかな笑。とにかくストリートダンス、HIP HOPという文化面からも、インストラクターや生徒をより濃く「ガッチリ」育てたいというのをスタジオを始めた当初からいつも考えてるね。

M：そうですよね。個人的にもSWと言えば「音楽」というイメージは強いですね。さて今回、札幌芸術の森アリーナで二日間で開催される「BIG SOUL10」にかける想いをお聞かせください。

R：俺がここまでの北海道ダンスシーン発展の中で出会った仲間たち、同志たちを一緒にこのパーティーを楽しみたいというのが一番の想いだな。残念ながら今回は来られない仲間もいるんだけど、会場に来てくれた人には今後の力になるような場になればいいよね。

M：当初、予定してたゲストが来れなくなったりしましたよね。

R：そうなんだよ、当初SPECIAL GUESTとして来札を予定していた「BOOGALOO SAM」が来れなくなってしまったのは俺も凄くショックだったな～。ただ、さっき言った通りDAY1では北海道のダンサーが全道各地から集まるし、リトルキングもあったり、どの年代のダンサーも参加できるイベントだと思う。さらに、DAY1の目玉の１つでもあるゲストアーティストの「THA BLUE HERB」「B.I.G. JOE」「LIL’ J」は昔から心底好きなアーティストで、今も色褪せ無くやっぱりかっこいいと思うんだよな。間違いなくみんなにも聞いてほしいし、感じてほしい。…やっぱり確実にカッコイイと思うんだよね笑

M：本当にどのアーティストも楽しみですね。

R：あと、北海道には本当にかっこいいDJが沢山いるんだよね。ただ、今回は俺がDJしてきた人を音楽でおもてなししたいという想いから、イベント中のDJは俺が担当させていただきます。

M：DAY2の発表会でも遠方からの参加も沢山ありますよね。

R：そうだね、遠方の代表的なとこで言うと網走で12年、日高で18年ほぼ毎週行き続けての集大成でもあるんだよね。

M：どちらも遠いですね笑。毎週行き続けるのは相当やばいですね。

R：まあ、道中が天候の関係でちょっと大変な時もあるよね。ただ、そこの生徒が育ってきたのを見ると、苦労は関係なく喜びの方が断然強いよね。

M：それでは、BIG SOUL 10の最大の見所を教えてください。

R：コンテンツ毎に見所は沢山あるんだけど、参加者、来場者関係なく会場にいる人が心から「ウオー」ってなれる瞬間があると思うんだ。そこが最大の見所かな笑マジで２日間みんなで大パーティーにしたいと思ってます！

「大人にスイートにサラッと。やっぱりモテたい笑。」

M：最後にあなたにとって現時点の「PLAY THE DANCE～ダンスでアソベ～」ということを教えてください。

R：PLAY THE DANCEね。う～～～～～ん、、、むずかしいね笑今はオールドなステップを大切にして、無理して攻めず、いざ踊ったら「フゥ～」って言われたい笑。そして、サクッと誰にも言わず大きなタイトルを取ったりする。

M：理想っすね笑

R：まとめると、ガーガーしたくない。大人にスイートにサラッとウネウネ動いてるけどイェイってなって、やっぱりモテたい！笑

M：今回は、お疲れのところありがとうございました。飲み過ぎましたね笑

M：それでは最後に一曲。NAS 「Nasty（Expricat）」また、次回をお楽しみに〜！

■INTERVIEW：RIKIYA（SOUL WAVE）

1977/2/9北海道知床生れダンス歴22年
札幌を拠点に北海道全域でダンスの普及活動を主にし、
北海道でプロストリートダンサーという地位を築き上げた。
現在は現役をキープし、道内外にバトラーとし、参戦し続けながら、多くのコンテスト審査員としても活動。
レッスンも多くを持ち、日々多くの生徒達と過ごす。

2006年SOUL WAVE street dance studioを設立。
札幌のストリートダンサーのダンスファクトリーとして、
日々、生徒やインストラクターと向き合い未来の北海道ダンスシーンを模索し次なる一手を考える。

＜SNS＞
Facebook：https://www.facebook.com/rikiya.imai
Instagram：https://www.instagram.com/rikiya_soulwave_imai

＜SOULWAVE WEBSITE＞
http://soul-wave.jp

＜BIG SOUL10＞
http://play-the-dance.com/calendar/big-soul-vol-10-elements-of-north-day1/

■INTERVIEWER：MAME（カンタービレ/KING PRO.）

18 歳でアメリカ、ニューヨークにてストリートダンスに出会う。札幌に拠点を置いてからは、ダンスコンテストで何度も優勝を飾る。また、ストリートダンスの最高峰である「JAPAN DANCE DELIGHT」を含めた全国大会に多数出場し、東京・大阪・横浜・京都・名古屋・仙台・青森・沖縄… と全国各地のダンスショーに参加。各メディアにも出演している。(TV:MTV,HTV,STV etc.)、CM(NTT Docomo, パーラー HABIN,JR Tower etc.)
「自然 × 芸術 × 自分」をテーマに歴史と文化を重んじ、ジャンルにとらわれない自分らしさを追求している。現KING PRO.代表。

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