PLAY THE DANCE

KING A SHINNEN 2020

2020.01.01 (Wed)

  • KING

KING A SHINNEN 2020

KING DANCE MATSURI DESIGN OF 10 YEARS
PLAY THE YEAR 2019-2020
新年あけましておめでとうございます。
2020年は、スポーツ、IT、自動車、経済界と様々な分野で
目まぐるしい変化と共に、一喜一憂が激しくなりますね。
世間の荒波を乗りこなし、ダンスで未来を切り開くには
「自分のダンスとは何か?」がより問われることでしょう。
力を解放し今が勝負の人、未来のために力を貯める人、人のために力を使う人。
それぞれが目指す最高の自分になれることを心から願い、
その手助けになるような活動をしていきたいと思っております。
ご挨拶と共に、2020年で10年目を迎える
“KING DANCE MATSURI”のデザインの歴史を振り返ってみたいと思います。
あまりこのように解説をしたことがないので、
改めて過去のデザインを見ると反省点ばかりですが、
出来るだけポジティブにその時の事象も少しだけ添えて。


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KING 2010 FINAL
・東日本大地震が約1週間前に発生
・オープニングでステージの上から東北の仲間に電話してみんなで元気玉を送る
・札幌と大阪大会のみ予選を行う

【デザイン】
Kemmy by Natural Bicycle
世界中をKING GORILLAが音楽と共に旅をする。
この北海道から世界に羽ばたいてほしいという意味があったと思う…
今見ると一番POPでかわいいデザインですね。


 

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KING 2011 FINAL
・大雪の中並ぶの辛い
・大阪勢が格の違いを見せる
・まだ札幌と大阪大会のみの予選(FINALもこの年まで1DAY)

【デザイン】
Shota Fujita
KINGの手伝いをしていたキャバクルーのショータがデザインを一から勉強し、初めて手がけた作品。
時代の流れはよりシンプルなデザインが主流になっていってた。
KINGのボックスロゴの影が見え始める。


 

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KING DANCE MATSURI 3
・開催日程を2日間にする
・北海道地方予選スタート
・チームコンテストの優勝チームが初の北海道勢
・イベント名称が”KING DANCE MATSURI”になる

【デザイン】
Shota Fujita
イベント的にかなり変化し、一気に色々増えた年だったので街中に巨大KING GORILLAが登場しデッカくなったよ感を出している。
ちなみにこの王冠は月の満ち欠けを表現しており、KINGの当初の目的でもあった年間通してのダンサーのモチベーションの維持を表している。


 

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KING DANCE MATSURI 4
・U-14が強すぎた時代
・道外予選3箇所に増える
・ハッシュタグ「#」の文化が浸透してきてオンライン化が進む

【デザイン】
Shota Fujita
予選の時からの徹底した写真素材、テクニカルの強化によってこの年くらいから写真使いがデザインの主流になっていった。
KING GORILLAから光が降り注ぎ、全体的にキラキラしてる印象。
たしか濃淡によるダンサーの光と影を表現したと思う。


 

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KING DANCE MATSURI 5
・PLAY THE DANCEが生まれる
・開催日が夏に変わる
・TVCMが始まる

【デザイン】
Shota Fujita
この時はKDMポスターデザインを3種類作り、KING GORILLAが色々な格好をしてます。
このボックスロゴが完成して、予選時のデザインも全てこのロゴにダンサー1人と統一されていた。
シンプルなデザインに合わせてCM撮影もしている。
ちなみに「PLAY THE DANCE ダンスをアソベ」の標語もShota Fujita発案。


 

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KING DANCE MATSURI 6
・NY予選を開催
・オリジナルテーマ曲に初めてラップを入れる
・キッズダンサーの世代交代と躍進
・TV特番が始まる

【デザイン】
Shota Fujita
もう一度北海道を見直そうというテーマを掲げ、アイヌ模様を各大会のモチーフロゴに採用。
AINUBALとしてオリジナルデザインする。
KING GORILLAの存在が一回消える。
デザイン的には一番MADで落ち着いている。
紙質にもこだわる。


 

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KING DANCE MATSURI 7
・海外勢多め
・今も活躍する新星ダンサーが多く誕生した年
・ゲストダンサー最多

【デザイン】
DKC from King Garage Magazine
プロスノーボーダーで、グラフィックデザイナーのDKC(デカチョー)こと、吉田尚弘さんに依頼。
KING GORILLAがKDM6で一回消えて、メカになって帰って来るという謎の設定。
MECHA GORILLA(めちゃゴリラ)とネーミングする。
背景にはアイヌバル、ボックスロゴも活かされてて歴史を感じる作品になった。
レコードを手に街中を暴れ回る様子は、音楽をデバイスの1つではなく、常に自分の一部として大切にしてほしいという願いがあった。


 

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KING DANCE MATSURI 8
・CREW CONTESTスタート
・ゲストショーが神がかってた
・センターステージがなくなり動員数も3000人を超える

【デザイン】
Kemmy by Natural Bicycle
初年度のKINGデザイナーに再び依頼。ライブペイントでストリートで描き、その様子も撮影。どデカイ一枚が完成した。
「赤・青・黄」を基調にド派手なフェス感を出している。
ダンス業界全体がシステマチックなルーティンになってたから、あえて文字も手書きにする。
「人に還ろう。」がテーマだった。
裏テーマとしては、KDM7でメカになったゴリラもKING GORILLAに戻りたいというエネルギーを表現している。


 

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KING DANCE MATSURI 9
・コンテスト予選を札幌のみ1回にする
・CMも含めSNSの展開が反響大
・レジェンドダンサーLINKが初登場

【デザイン】
Shota Fujita
KINGのメインデザイナーが再び登場。
伝えたいことをシンプルに伝えてくれる作品。
「#舞れろ。」もショータ考案。
最初は戸惑ったが、5秒でしっくりきて気づけば映像もMCもその他の作り物全体に響いてくるメインテーマになった。
またいい頃合いに頼むね。


 

ダンスの解説もそうだが、デザインをしてる時の想い、苦悩はここで書ききれる訳がない。
楽しいを作る。仕事ってそういうことだと思ってます。

10年目。

どんなデザインになるのか、ちらーっとだけでも気にしていただけたら嬉しいです。

KING DANCE MATSURI 10
2020/11/28,29
at ZEPP SAPPORO

COMING SOON…